人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

30代後半だけど「わかものハローワーク」に行ったら意外と役に立った

失業給付を手続きで、ハローワークに行ってきました。

 

前回、ハローワークに行った時に、僕がまだ仕事が見つからない状況を見てか、窓口の担当者から「わかものハローワーク」を使ってみては?と勧められた。

 

「わかものハローワーク」とは、正社員での就職を希望する34歳以下の人を対象した、職業相談、面接対策、各種セミナーなどを行っているハローワーク

ハローワークとしては、とにかく早く仕事を決めさせて働かせたいので、特に若年層に限定した「わかものハローワーク」という支援機関をハローワークとは別に作ったのだろう。

 

34歳以下の若者と言いつつ、35歳以上でも大丈夫でも利用できるようだ。実際、僕は30代後半だけど、むしろハローワーク側から進められた。

 

僕は、仕事の紹介は転職エージェントから受けていたし、「国の機関だから使えるとも思えないが」と冷めた気持ちはあったけれど、特に断るほど忙しくもないので、申し込んだ。

 

それにしても、「34歳以下=若者」というところに、30代後半の僕は、世の中的には決して若者ではないことを改めて感じさせられました。

気持ちは今も若いつもりなんですけどね。

 

さて、前回ハローワークに行った時に、この「わかものハローワーク」を事前に面談を予約していたので、今日は履歴書や職務経歴書を持って指定の時間に行きました。

 

面談の担当者は男性で、なんか普通のハローワークの人っぽくない。

 

ハローワークの担当者って、僕の印象では、いかにも事務員っぽい人たちが多い。

淡々と説明し淡々と処理して、さばいている感じ。

これが良いか悪いかはさておき、そういう印象。

 

だけど、「わかものハローワーク」の担当者は、そもそも目がギラギラしている。

そして、ものすごい前のめりな感じ。

第一声が、「○○さん、こんにちは!さぁ、仕事決めようか!」で始まったところから、どのくらい前のめりな感じが想像できると思います。

 

僕が、「あのー、失礼ですがハローワークの人っぽくないですね。」と言うと、その担当者は、民間出身と言う。

 

民間の大手メーカーで人事採用を20年くらいやってきていたらしい。

やっぱり民間の人だったか。

 

「わかものハローワーク」の設立経緯を聞いてみたら、もっとハローワークが求職者を直接支援して、仕事を決める手伝いをしなきゃならん、という課題から、わかものハローワークができた。

だけど、ハローワークの人は、事務作業しかできないから、この担当者のように民間から人事採用の経験者を呼んできたという。

 

早速、僕の職歴や希望職種などのヒヤリングを受けた。

ヒヤリングのレベル感は、民間の転職エージェントの担当者より優れているように感じた。やはり、人事採用の経験が長いだけあって、このあたりは慣れているか。

 

そして、僕の履歴書(手書き)を見て、すぐに2つほど指摘してきた。

 

■履歴書の文字はもっと文字と文字の間を開けて

■資格欄を埋めるために今勉強中の資格があれば書いて

 

手書きで履歴書を書く場合は、文字と文字の間を少しあけるくらいでちょうどよいとのこと。

ぱっと見の読みやすいから読みにくいかの印象だけで、実際に採用担当者が履歴書を読む読まないが決まってしまうことがあるという。

 

資格欄は、取得している資格だけを書くのではなくて、まだ資格は取れていないけれど、取得に向けて勉強しているのではあれば、「○○の資格取得に向けて勉強中」と書くとよいという。

その資格への関心と、勉強しているという前向きさや努力している姿勢を無機質な履歴書でも伝えることができる。

 

書類通過のテクニカルな部分だけど、なるほどなと思った。

特に、「資格取得に向けて勉強中」と資格欄に書いてしまうのは新鮮でした。

 

その他も職務経歴書の書き方のテクニカルな部分をいくつか指摘してもらった。

 

また、ハローワークで紹介している求人には気を付けるようにというアドバイスをもらった。

ハローワークの担当者から「ハローワークの求人には気をつけろ」と言われるのは、なんだかおかしな話だが、この担当者が言うにはこうだ。

企業がハローワークに求人を出すのは無料だから、いろんな企業が求人を出してくる。そして、中には「そもそも本当は人を募集していないのに求人を出している企業もある」と。

 

どういうことがというと、個人情報収集目的でずっと求人を出して、面接はするけれど、何年も採用していない企業も結構あるという。

担当者は具体的にある求人を見せ、ここの企業もそうだという。

 

「入社された際は、入社お祝い金○○円差し上げます!」と求人に書かれている。

また「残業なし!有給取得率高い!」など、なんだかおいしいことばかり書かれてあった。

なんとも怪しさ満載だが、この企業は3年くらいこの求人で出しているが、3年間で一人も採用していないという。

この例は、怪しさ満載だけど、あまり怪しさを感じさせない求人でも、ずっと求人を出しているが一人も採用していない企業があるようだ。

 

通常のハローワークでは、法律に触れる内容はチェックするけど、それ以外は放置のようだ。

だから、このような採用目的でない企業の求人も存在してしまう。

今のところは、ハローワークの求人で応募したい企業があれば、「わかものハローワーク」の担当者にこの企業は問題ないかを確認するしかないという。

 

 という間に、面談時間の1時間が過ぎた。

今度は、実際に模擬面接をしてみようという話になり、次回の面談の予約を入れた。

 

「わかものハローワーク」に行ってみて感じたのは、意外と役に立ったということ。

具体的によい点は、「わかものハローワーク」は、とにかく就職させるために、テクニカルな個別のアドバイスがもらえそうだという点

 

民間の転職エージェントで仕事を紹介してもらいながら、「わかものハローワーク」でのテクニカルな個別指導を受けると、よいかもしれません。