人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

花粉症で苦しむ人がいた時代〜2045年の君へ〜

2045年の未来に暮らす君へ

 

はじめまして。

僕は今、2015年に暮らしています。

2045年に暮らす君からすれば、2015年は30年前になります。

30年前は、君が想像するよりもずっと「古い時代」です。

 

2015年のインターネットは、検索してニュースを見たり、知りたい情報を調べたり、「SNS」というもので人々と交流したり、情報をシェアしたり、僕が書いているように「ブログ」というものを使って文字で考えを発信したり、動画をアップしたり、写真をアップして他の人々に観てもらうくらいです。

それくらいしかインターネットを使えていません。

 

だけど、2015年の人々は僕も含めてインターネットを楽しんでいます。インターネットに大きな可能性を感じている時代です。

 

2015年のPCやモバイルでバイスは、重くてバッテリーがすぐになくなる物しか存在していません。

 

もちろん、僕の暮らす2015年より30年前の1985年と比べると、劇的に進歩しました。PCは軽くなったし、モバイルデバイスは小さくなりました。電話機能がついたモバイルデバイスがあって、僕らの時代では「スマートフォン」と呼んでいました。

 

一体何が「スマート」かって?それはインターネットで検索してみてください。

 

2015年は、人類はまだ宇宙には移住できていません。

そもそも火星にもまだ一度も足を踏み入れていません。

火星に無人探査機を送るのが精一杯です。

 

これから火星への移住に向けて動き出すところです。

2030年に火星に人類を送り込もうとしています。

 

そして、地球外生命の存在をまだ見つけることもできていません。地球外生命がいるかもしれない星はいくつか見つかっていますが、生命の存在は確認できていません。

 

さて、そんな2015年ですが、日本では、2045年にはないアレルギー症状で苦しむ人々が多かった時代です。

 

そのアレルギー症は、「花粉症」と呼ばれていて、樹木が出す花粉のアレルギー症状です。

特に、日本では「スギ花粉」に苦しむ人々が多くて、僕もそうです。そう、あの日本の山々に植えられていて、木材として使用されるあの杉の木の花粉です。

 

花粉症の症状は、くしゃみが止まらない。鼻水が止まらない。目のかゆみがひどい。頭がぼーっとする、倦怠感がある。などです。

仕事の生産性は下がり、外出がおっくになったり、何もする気がなくなるくらい辛い症状です。

寝ているときも目がかゆくて目が覚めたり、睡眠の質も悪くなります。

 

また、スギ花粉の飛散は毎年2月〜4月にかけてピークなので、日本の季節の中で最も良い季節である「春」を楽しむ余裕さえないくらいです。

外出して桜を楽しもうと思っても、目がかゆくて楽しめません。

 

しかも、日本に住む4人に1人は花粉症を発症していて、もはや「国民病」とも言われています。

 

毎年2月〜4月は、多くの人がマスクをして、花粉をブロックするメガネを装着し、ティッシュが手放せない状態です。

 

また、家では常に花粉に気を遣い、花粉が家に溜まらないように、こまめに掃除機をかけたり、洗濯物に花粉が付かないように、外に干さずに乾燥機を使って乾かしています。

 

花粉症の症状を抑える薬はあるのですが、薬の副作用で頭がぼーっとしたり、喉が渇いたりしていて、まだまだ発展途上です。

2045年には完治する薬があるかもしれませんが、2015年にはまだありません。「3年間毎日服用すれば、もしかしたら完治するかもしれない」薬ならようやく出てきたところです。

 

これほど「国民病」と呼ばれている花粉症、特に「スギ花粉」ですが、「だったらスギを植えなきゃいいのでは?」と思うかもしれません。

 

 だけど、スギの苗木は毎年新たに1600万本ほど植え続けられています。2015年に植えたスギの苗木は、30年後の2045年の君が暮らす時代にちょうどスギの材木として使えるくらいに成長していると思います。

 

なぜ、スギ花粉症で苦しむ人が多いのに、スギを植え続けるのか? スギを植えなきゃいい。もしくはスギを植えるなら花粉が飛ばな品種の開発をして、そのスギを植えることを推進すればいい。

そうなんですが、そうしていないのです。

おそらく、今後もスギを植えることは続けるし、スギの花粉が飛ばない品種を植えるのもずっと先になります。

 

林業を管轄する林野庁という政府の組織は、何か新しいことをするのを極端に嫌がるので仕方がありません。

「新しいこと」に抵抗するというのは、2015年という時代に限った問題ではありませんが。

 

また、花粉対策といった明確な予算があるわけでもなく、2015年では、一般の人々から花粉対策の募金からお金を捻出しているという状況です。

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だから2045年には引き続きスギ花粉が飛んでしまっています。

そして、花粉症の原因を断つ事は出来ない代わりに、2045年には一般に使われている花粉症を完治させる薬が生まれていくのです。

 

2045年に暮らす君からすれば、2015年に花粉症で苦しむ人がいたなんて不思議で笑える話かもしれません。

だけど、そんな時代もあったのです。

 

2045年には2015年にはない新たな問題が起こっているかもしれません。

だけど、2045年に暮らす君は、目がかゆくなることもなく、くしゃみもなく、鼻水が出ることもなくて、この春という素晴らしい季節を楽しむことができているのを2015年に暮らす僕は羨ましく思います。

 

それではお元気で。