人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

「人材」を「人財」と表現する会社は、たいてい怪しい

今日は、仕事を通じて感じたこと。

ここ何年か、「人材」を「人財」と表現する企業が増えてきた。

「人財」の定義は、企業によって多少異なるけれど、「人は、材料ではなく、財(たから)だ」という考え方がベースにある。

だけど、「人財」と表現している企業は、僕の知る範囲では、たいてい怪しい。

 

まず、請負会社や人材派遣会社が「人財派遣事業部」などと、使っている場合は怪しく感じるな、と言うほうが難しい。

請負会社や人材派遣会社にとって、登録スタッフ(人材)が商品で、お金になるわけだから、「人財」と言うと、なんだかとても悪質ブローカー的な部分が強調されて聞こえて、怖ささえ感じる。

請負会社も派遣会社も元々、どちらかと言うとネガティブ印象の業界だ。
派遣社員」という働き方そのものには問題はないけれど、望まぬして10年も20年も30年も派遣社員を続けている人たちが多くいることで、社会の歪の一つの代表格になってしまっている。また、「派遣切り」とか、「派遣社員」が起こした悲惨な事件などから、一層ネガティブな印象を持たれている。

だから、請負会社や人材派遣会社で「人は財(たから)です」だなんて言えば言うほど、胡散臭くなる。

 

他にも、某大手飲食店チェーンで、アルバイト採用担当部署を「人財開発部」と敢えて表記している会社もある。これは、もう何か後ろめたいことがあるんじゃないかと感じないわけにはいかない。

この会社は「人を大切にしているです」と「人材じゃなくて人財なんです!」アピールするけれど、「人財」と必死に表現するほど「大切にしていないんだな」と思わざるを得ない。この会社は、実際に割りと労働問題でたびたび名前があがっていて、ブラックと言われている企業だ。

 

首都圏を展開する某居酒屋チェーンは、居酒屋チェーンの中でも圧倒的なホワイト企業だ。だけど、そのことを求人の時に「制度」として記載することはあれど、その他の場面で外にあまりアピールしない。

ホワイト企業とはそういうものだろう。

 

 「人材」じゃなくて「人財」ということをアピールしているけれど、実際の中身はむしろ反対で、単なることば遊びになっている会社がほとんどはないかと思う。

もっと、本質的な部分で人材を大切にしする会社が増えて欲しいと思う。