人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

カップヌードル生みの親「安藤百福」から学んだ人生再起に必要なこと

30代後半で仕事を失い、お金がなく、人脈もなく、友達もいない。

人生再起に向けて、まずは仕事を見つけ動いているが、見つからない。

 

そんな中、激安スーパーで箱買いしたカップヌードルを食べていて、ふと「カップヌードル」を生み出した安藤百福(あんどうももふく)さんて、どんな人だったんだろうと思った。

 

安藤百福さんは、チキンラーメンカップヌードルの生みの親で、日清食品の創業者であることは知っていたけれど、実はどんな人だったのか、どんな人生を歩まれたのかは知らなかった。

そこで、図書館で安藤百福さんに関する書籍を借りて読んでみた。

 

僕が持っている安藤百福さんのイメージは、成功者だった。

だけど、事業に失敗して財産を全て失い、48歳から再出発をして、チキンラーメンカップヌードルを生み出していったという事実を知らなかった。

僕は今回、安藤百福さんを「人生再起」に必要なことが何かという視点で見てみることにした。

 

22歳で起業。47歳で無一文に。

まず、安藤百福さんがチキンラーメンを開発するまでの略歴を紹介したい。

 

安藤百福さんは、幼い頃に両親を亡くし、呉服屋を営む祖父母に育てられた。呉服屋の環境もあって、小さな頃から商売の面白さに関心があったという。また小さな頃から身の回りのことは自分でするなど、独立心が強い性格だったようだ。

 

そんな性格もあって、22歳で最初の起業。靴下の製造販売をして、大成功を収める。その後も次々に事業を作り、軍需製品なども製造販売すりるようになった。

だけど、共同経営者に裏切られ、投獄されてしまう。

無事に出ることはできたけれど、投獄中は死と直面するくらい衰弱していたという。

 

戦後、焦土とした日本で、またゼロからスタートし、塩の製造販売を始めた。その事業も起動に乗りったが、今度は脱税の疑惑で投獄される。

復帰後、信用組合の理事に推薦され、引き受ける。

しかし、信用組合は破綻し、財産を失うことになる。

この時、47歳。

 

失ったものは財産だけ。その分経験が身についた

安藤百福さんは、信用組合の破綻により無一文になったけれど、過ぎたことを悔やまない性格で、以下のように考えた。

「失ったのは財産だけではないか。その分だけ経験が血や肉となって身についた

 僕は、30代後半にして、仕事を失って、お金を失った。

この2つを失って感じたのは、失ったものの大きさが自分が思っていたよりも目立つということ。

これまでのキャリアで築いたものも含めて自分から何もかもがなくなってしまったように感じる。仕事が見つからないと、よりいっそう何もないように感じてしまう。

 

だけど、安藤百福さんは、「失ったのは財産だけ」と考えた。

この考え方は、僕がこれから人生を再起していくにあたって、非常に勇気をもらえた。

確かに、失ったもは財産だけだ。仕事とお金は失ったけれど、それまでに蓄えた知識や経験は残っている。またアイデアを生むベースもある。そして何より、健康で動ける体もある。

 

人生を再起さるためには、ないものねだりではなく、自分が今持っているものをフルに使えばよいということだ。

早速、これまでに蓄えた知識や経験など自分が持っているものを整理したいと思う。

 

その他、安藤百福さんの言葉で、印象に残ったのは、

「逆境に立って、すべての欲とこだわりを捨て去ったとき、人は思わぬ力を発揮する」

「転んでもただでは起きるな、そこらへんの土でもつかんでこい」

 だ。

 

人生に遅すぎるということはない。

安藤百福さんは、47歳で無一文になり、そこからすぐに再起に向けて動きだす。

安藤百福さんが、自分の持っている何を生かしたかというと、以下の2つ。

・窮乏時代「食」の大切さを経験したこと

・昔から料理をやっていて、少しできること

 

戦後の窮乏の時代に思いついた家庭のお湯があればすぐに食べらるラーメンの開発にすぐに着手した。

そして、1日4時間の睡眠で1年間休みなしで開発を続けた。

 

 安藤百福さんは、麺については素人だったので、開発が遅々として進まない。だけど、失敗を繰り返しながら、コツをつかみ始め、少しずつ前進していることを確認し、進み続けた。

その結果、48歳でチキンラーメンを生み出す。

 

安藤百福さんは、「遅い出発ですね」と言われると、

「人生に遅すぎることはない。50歳でも60歳からでも新しい出発はある」

 と答えた。

 

僕は、30代後半で仕事を失い、お金を失ったけれど、人生を再起できると信じて、動き出してる。だけど、やはり不安もある。

 

だけど、安藤百福さんが、実際に無一文から47歳からチキンラーメンの開発に着手し、48歳でチキンラーメンと生み出したという話を聞くと、単純かもしれないが、とても勇気付けられる。

 

たまたま、カップヌードルを食べていて安藤百福さんに関心を持ったことがきっかけで知ることになった安藤百福さんの人生だが、思わぬ形で、今の僕に大きな学びを与えてくれることになった。

しっかり、活かしていこうと思う。