人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

みんなブラック企業で働いているのだから諦めよう

30代後半で仕事もなく、お金がなく、人脈もなく、友達もいない。

必死に就活中だけど、なかなか決まらない。

 

僕は今、求職者として毎日たくさんの求人を見ている。

また、僕はこれまで人材業界で割と長く働いてきた。

そして、ブラック企業相手に採用の手伝いをしてきた。

 

採用の手伝いをしていると、企業のブラックさによく触れる。

 そこでわかったのが、ほとんどの企業がブラックであること

多くの人が「自分の会社、ほんとブラックだな」と思っても当然だ。

 

ほとんどの企業がブラックである理由は、ブラック企業の定義に当てはめてみるとわかる。

 

ブラック企業の定義は、いろんな解釈がある。

ここでは、「ブラック企業大賞」で使われている定義を用いたい。

ブラック企業大賞: ブラック企業大賞とは

 

⚫︎長時間労働

⚫︎セクハラ・パワハラ

⚫︎いじめ

⚫︎低賃金

⚫︎コンプライヤンス違反

⚫︎育休・産休などの制度不備

⚫︎労組などへの敵対度

⚫︎派遣差別

⚫︎派遣差別

⚫︎派遣依存度

⚫︎残業代未払い

 

この定義に当てはめるとわかる通り、日本のほとんどの企業は、基本的にブラック企業になるだろう。

だけど、ブラックの中でも、真っ黒なブラックなのかグレーに近いブラックの違いはある。これらの定義にいくつ該当するかでカラーチャートのようにレベルが異なる。

定義に該当する数が多ければ濃いブラックになる。

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そして、日本の企業の多くは、グレーに近いブラック企業がほとんどだ。

もちろん、ホワイト企業もあるけれど、知っての通りホワイト企業を列挙するのが簡単なくらい現状では少ない。

 

将来的に真っ黒ブラックは排除すべきだと思う。個人的には市場から退場してもらいたい。

だけど、グレーに近いブラックがなくなることはないだろうと思う。

 

目立つブラック企業は叩かれ、その結果、採用ができず、業績が悪くなったり、市場から退場させらるかもしれない。

 だけど、それほど目立たないグレーに近いブラック企業のことは誰も叩かないし、今後も叩かないだろう。

なぜなら、グレーなブラック企業は慣れてしまえば、それほど苦ではないから。

 

例えば、上記にあるブラック企業の定義にはないけれど、以下のような企業って多いと思う。

 

⚫︎始業開始前に掃除や朝礼があるので15分前までには出勤が必須

⚫︎休暇は自由に取得できない

 

このことを非難する意見があると、たいてい「仕事なんだから、来るのが当たり前」とか「休暇は周りとの調整で取るもの」という人が多い。また、「そんなこといちいち言ってたら、会社はやっていけない」という人もいる。

だけど、法律というルールでは、二つとも違反になる。
明らかにブラック企業となる。

 

ところが、あまりにもどこの企業でも普通にあることなので、違反といっても目立たないし、ほとんどの人が気にしないから叩かれることはない。

目立たなければ叩かれないなんて、いかにも日本的な感じだけど。

 

ここで僕が伝えたいことは、グレーのブラック企業も叩きましょうといことではない。

むしろ、働く企業はたいていブラック企業なので、諦めましょう。ということ。

 

ブラック企業の中でも、真っ黒ブラック企業については、ネットなどを通じて情報収取できる。そのような真っ黒ブラック企業は避けたとしても、グレーのブラック企業まで避けていては、ほとんど働ける企業がなくなってしまう。

真っ黒ブラック企業以外は、その会社がブラック(グレーなブラック)であっても、関われる仕事や得られるスキルや経験などに重点を置いて考えた方がよいと思う。そして、ブラック企業であることは諦める。

 

なんだか、ものすごく上から目線になったけれど、僕も仕事を探している身なので真っ黒ブラック企業は避けて、その他は仕事の中身を見るようにしたいと思う。