人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

なぜ経営者はIPOや時価総額の話をしたがるのか?

ここ数日に面接を受けた3社ほどで、役員との面接がありました。

いずれの会社のどの役員もIPO(株式公開)やその後の時価総額について熱く語ってくださったのですが、とても違和感を感じました。

 

IPOを目指すことや、時価総額を増やしたいという思いがあることは、良いことだと思います。IPOすれば資金を増やして新しいビジネスに投資できるし、時価総額が増えればそれだけ企業価値が高まり、資金の借り入れを有利に行えるかもしれません。

 

だけど、いずれの会社でもIPO時価総額を増やした先の話があまり聞けないくて、「とりあえずIPOをします」「まずは時価総額◯◯億円実現します」という話止まりでした。

そして、それはどこか「IPOを目指している私、IPOする会社のトップの私」「時価総額◯◯億円目指している私」に酔いしれているじゃないかという印象さえありました。

 

言葉を選ばずに言うと、自社のサービスで実現したい世界観みたいなビジョンがないから「IPO」とか「時価総額」の話を持ち出して、ビジョンを語っているつもりになっているように感じました。

僕が冷めていることを差し引いてもなんだか異常でした。

 

とある会社の役員は、「IPO目指して社員全員が熱狂している」とおっしゃっていたのですが、僕には、もはや何に熱狂しているのかわかりませんでした。

勢いは感じますが、熱狂している自分に熱狂しているのかもしれません。

 

もちろん、IPOを目指す会社や時価総額を増やしたいという経営者の多くは、先を見据えた中であくまで通過点としてIPO時価総額を増やすというマイルストーンを設けているのでしょう。

だけど、たまたまであっても立て続けに3社でそうでない経営者がいて、驚きでした。