努力や情熱は才能を超えるか?映画「ルディ/涙のウイニングラン」より
僕のお気に入りの映画の一つに「ルディ/涙のウイニングラン」という実話を元にしたアメフト映画があります。
テーマは「努力・友情・勝利」で、週刊少年ジャンプのテーマと同じです。
というわけで、ジャンプの漫画が好きな人には楽しめる映画です。
主演は、後に「ロード・オブ・ザ・リング」でサムを演じるショーン・アスティンです。
ストーリーの出だしはこうです。
アメフトが好きな主人公ルディが、高校を卒業とともにアメフトを引退します。
本当は、名門ノートルダム大学へ行ってアメフトをするのが夢だったのですが、叶いません。
その理由は、体が小さい、お金がない、そして、そもそも難関大学であるノートルダム大学へ進学する学力がないためです。
ルディが育った街では、高校を卒業したら、多くの人がルディの父親が経営する工場で働いています。ルディの兄も働いていて、ルディもその工場で働きます。
ルディは、工場で働きお金を貯めます。
そんなある日、同じく工場で働く幼馴染が不慮の事故で亡くなります。
この幼馴染は高校を卒業してからも、ルディの「ノートルダム大学でアメフトをする夢」を応援していて、ルディの誕生日にはノートルムダム大学のジャンパーをプレゼントしてくれたくらいです。
そんな友人が突然亡くなったことで、ルディは自分の夢を実現しようと誓います。
それまで工場の仕事で貯めたお金を片手に、街を出ます。
ここから、ルディは幾多の困難を努力と情熱で乗り越えていきます。
ルディの努力と情熱は本人だけでなく、周囲をも動かしていくという話です。
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この映画で僕が感動できるポイントはいくつかあるのですが、絞ると主に2つ。
■才能はないけれど、努力と情熱で目的を達成する点
■努力と情熱が、友人、チームメイト、コーチの心を動かす点
ルディは街を出て、大学付属の短大に入学し、1日4時間睡眠で猛勉強して大学への編入のためにA評価を得るために努力します。
勉強ができなくて要領が悪い努力家だった彼を見ていた大学に在籍する優秀な学生(後に友人)が、勉強を教えることになります。
優秀な友人にとっては、短大でA評価を取ることなんて簡単でした。A評価を取れないルディを不思議に思っていたのですが、必死に努力している彼をみて興味を持ったのです。
そして、ルディは、本人の努力+情熱+勉強ができる友人の助けで、A評価を取ることができ、大学へ編入できます。
無事に大学に入り、アメフトチームに入ることができたのですが、レギュラーにはなれません。体格や才能でルディより圧倒的に勝るメンバーが多い中、控えの選手として必死に練習します。決して手を抜かずに常に全力で練習に向かう情熱は、いつしかレギュラー陣やコーチにも影響します。
どれだけ努力してもレギュラーにはなれないルディを、試合に出すようにレギュラー陣がヘッドコーチに嘆願します。「自分をレギュラーから外してルディを試合に出してほしい」というレギュラー陣が続出するほどです。
そして、本人の努力+情熱+レギュラー陣の助けで、ノートルタム大学のアメフトチームで試合に出るという夢を実現させます。
大学へ編入すること、アメフトチームで試合に出ることのいずれも、ルディの才能では難しかったとけれど、努力と情熱で目的を達成しようとする点、そして、ルディの努力と情熱に周囲が影響を受け手助けする点に大きく心を動かされました。
そして、僕はこの映画を見ていつも考えさせらます。
才能がある人は他の人よりは目的を達成しやすいかもしれないけれど、例え才能がなくても努力と情熱で周囲を動かせる人にも、目的を達成できる可能性があるのでは?と。
時に、努力や情熱が本人の才能を超えることがあるのではないだろうかと。
僕は、周囲や自分が才能がないと思う分野で、ルディのように努力や情熱を持って取り組んだことがありません。また、そのような人にも実は出会ったこともない。
努力は常に自分が少し得意な分野、もしくはどうしても避けられない欠点克服でのみしてきました。
だけど、自分もいつか、才能がない分野でも努力や情熱で周囲を動かして、目的を達成を実現してみたいと、またはそんな人に出会って動かされてみたいと思っています。