人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

転職市場で30代後半に求められる経験・スキル

30代後半で仕事を失い、新たな仕事が未だに見つからずにいます。

これまで4ヶ月ほど転職活動してきた中で、転職市場において30代後半に求められる経験やスキルが分かりました。

 

ゼネラリストではなくスペシャリスト経験

これは30代後半に限ったことではないかもしれませんが、少なくとも30代後半では、ゼネラリストよりもスペシャリスト経験を求められます。

 

ゼネラリストとは、分野を限定せずに様々な部署や職種を経験し、広範囲の知識やスキルを持っている人のこと。

スペシャリストとは、特定分野を経験し、深い知識やスキルを持っている人のこと。

 

スペシャリストとして呼べる経験年数の目安は10年以上です。

営業、経営企画、事業企画、人事、システム開発どの職種でも10年以上携わっていれば、スペシャリストと見られる傾向にあります。

当然ながら中途社員には即戦力を求めます。そして、30代後半には担当職務の即戦力としてスペシャリストであることを追加で求められます。

 

ゼネラリストは、30代後半の転職では非常に不利というか、かなり厳しいです。

 

例えば僕がゼネラリストです。

大学卒業後に入った会社では、最初に配属になった事業部での営業を2年、その後同じ事業部での商品企画を4年、経験しました。

転職して、企画を2年、営業を2年、マーケティングを3年経験しました。

 

僕は、面接では「これまで営業と企画とマーケィングを一通り経験してきました」と自分の職歴を説明するのですが、採用側からすると、「で、結局あなたは何屋なの?」スペシャリストさを求めてきます。

 

僕は、「総合職」という形で企業に就職して、会社の人事異動に合わせて働いてきました。その結果いろいろな職種を経験してきて、会社にいる時は「いろいろ経験できている。成長できている」という感覚でした。それぞれの職種で結果もそれなりには出したと思います。

そうして、これまで働いた会社ではゼネラリストとして育成されたのですが、転職市場においては、ゼネラリストはいらなくてスペシャリストが求められる。という現実がありました。

 

 自分が企画提案したプロジェクト経験がある

どの職種においても、過去に「自分がゼロから企画提案したプロジェクトの経験」を求められます。

これは当然だと思います。仕事において受け身でなく自分で仕事を生み出した経験は必要でしょう。30代後半でなくても必要かもしれません。

 

ただ、「売上をUPさせるために◯◯するよう提案しました」とか「業務を効率化するために◯◯しましょうと提案しました」といった工夫や取り組みレベルではなく、周囲の人やお金を巻き込んだプロジェクトとして動かしたかまで求めてくるところは、30代後半の特徴かもしれません。

 

マネジメント経験がある

30代後半にもなると、マネジメント経験を求めらます。

募集の仕事がマネージャー職でなくて、メンバー職でも過去のマネジメント経験は求める企業が多いです。

おそらく、メンバーとして採用するにしても、既存マネージャーと既存メンバーとのコミュニケーションのパイプ役や潤滑油として機能できるかどうかを見ているのではないかと思います。

マネジメント経験があるとマネージャーの気持ちが分かるので、他のメンバーを牽引できるということではないかと考えているのかもしれません。

 

一番求められるのはスペシャリストさ

この他にも30代後半に求められる経験やスキルがあるかもしれませんが、以上に取り上げた経験・スキルの中で最も求められるのは、最初に取り上げた「スペシャリストとしての経験」だと思います。

 

そして、ゼネラリストとしてキャリアを積んできた僕は、かなり厳しい転職活動となっています。

僕は、30代後半ですが、ここから「何かのスペシャリスト」としての経験・スキルを身に付けないと、企業への就職は難しいかもしれません。

僕がこれまで経験してきた職種の中で、最も力を発揮できた職種に絞って、経験・スキルを身に付ける必要がありそうです。

おそらく正社員にこだわっていては、そんな場所は見つけられないかもしれません。

 

そして、今は企業で働いていて、ゼネラリストしてキャリアを積んでいるけれど、将来転職を考えている人は「スペシャリスト」になるための経験やスキルを身に付けることをおすすめします。今いる会社ではゼネラストでも十分に評価してくれますが、転職市場に出ると一気にその価値はなくなります。