人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

30代後半になって稼ぐことの難しさを知る

新しい仕事を始めて3ヶ月が過ぎた。

人材業界から、医療・介護業界に移り、わずか3ヶ月間で海外出張を2回したり、外国人スタッフと英語で仕事をしたりと、これまでに経験したことがない仕事にも関わることができた。

社会に出たての頃には幾度と経験した「初めての一歩」を、新しい仕事を始めてからまた久しぶりに「初めての一歩」を経験する日々だ。

わずか3ヶ月前まで、無職でお金もなかった日々が少しだけ遠く感じる。実際のところはお金はなくて、月末になると預金通帳とにらめっこなのだが。3ヶ月前の食事さえままならない状態は抜け出し、毎日を生きていくには困らなくなった。

 

さて、そんな充実ぶりを感じてはいるけれど、実のところ仕事は決して順調ではない。

理由は、稼げないから。

僕に稼ぐ力が不足していることはあるかもしれないが、それを差し引いても医療・介護の業界は稼ぎにくい。

 

僕は、今の仕事に就くまではずっと働いていた広告や人材業界は、今のように人材不足感のある状況だと、営業は楽(ハイプレッシャーな目標数字を負わされるという意味ではなく、営業難易度のこと)で、割りに単純に行動量に比例して稼げる仕組みだ。

そして、広告・人材業界は利益率が高く原価が低く設備投資がいらないモデルなので、利益もそこそこ出る。

 

だが一方で医療・介護系は、マーケットそのものは拡大していても「医療報酬・介護報酬」という国がコントールするルールに稼ぎが影響される業界。医療報酬率・介護報酬率が引き下げられると、稼ぎが減るという恐ろしい業界。医療業界は、中でも病院の規模や診療科目によっては「医療報酬」に影響を受けない部分で稼いでいる場合もあるから、まだマシかもしれない。だけど、介護業界は総じて稼ぎがない。

僕の仕事はそんな稼ぎの少ない業界を相手にしているため、相手は常に金がない。今も将来的にもめちゃくちゃ課題の多い医療・介護業界だから、本当はビジネスチャンスはあるのだろうけれど、顧客の予算感に合わせていると結果的に小粒な稼ぎにしかならない。

小粒な稼ぎを数のボリュームで大きくするしかないかもしれない。また、病院や介護施設とった法人からだけでなく、患者や入居者個人からも稼ぐモデルを考える必要があるかもしれない。

なかなか大変だ。

 

だけど、本来稼ぐことは難しいものなのかもしれないなとも思っている。

僕がこれまでいた広告・人材業界が特殊な稼ぎ方をしているのかもしれない。

そう考えると、利益が大きく出にくい業界、例えばメーカーなどで原価が大きくかかる業界で利益を出している企業や人はすごいなと思う。本当に。

30代後半になって稼ぐことの難しさを知ったのだけど、今の環境で稼ぐ力を身に付けていくこと、それが4ヶ月目からの僕の課題(なんだか、課題ばかりが増えていくけれど)。