転職回数が3回以上だと採用の書類選考で真っ先に落とす人事
今の仕事の中で人事担当との接点が割とある。医療・介護業界が中心だけど、その他の業界も含めて割りと広く。
たいていの話題は、「人材不足と採用難」。
医療・介護はずっと前から慢性的な人材不足。そしてその他の業界は、景気が良いというのもあって、人材不足だ。そして、全体に共通している人材不足の原因は労働人口の減少。
とにかくどこの企業も人材不足で、募集しても採用できないという。
で、「募集しても採用できない」のなら、これまでと違ったどんな採用の工夫をしているかを聞いてみると、これが不思議に無策の企業があまりにも多いことに驚いた。
人事担当の中には、求人メディアにこれまでよりも高い費用を払って広告露出を増やしたことを、「対策している」と堂々と言う人までいる。求人の予算をたくさん使うことは「対策」ではないし、そもそも求人メディアに高い費用を払うと応募が増えると勘違いしていることにも驚きだ。
そして、更に驚いたことが、せっかく応募があっても、転職回数が多い場合は、それだけで書類で落とすという企業が多いということ。
「転職回数が多い」は、企業によって違うけれど、僕が会った企業の平均だと20代で3社、30代半ばで4社だと書類で落としている。職務経歴書の中身も読まずに。
転職回数が多いと書類で落とす理由は、たいていは「もし、うちに来ても何年かしたら辞めるかもしれない」という考えからだ。
だけど、採用難なのに転職回数だけでフィルターをかける、というこれまでと同じことをしていたら、いつまでたっても採用できないと思うのだけど。
せめて、応募者のこれまでの仕事の中身で判断するようにすればよいのに。
例え回数が多くても、その在籍期間中に何かの結果を出していることだって十分にあるわけだし。転職回数の多い応募者の職務経歴書を読み込む労力くらい惜しむなよ、と思う。そう思うのは、転職回数が多い僕が就職活動しているときに、ことごとく書類で落されていたので、個人的な思いも含めて。