人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

35歳転職限界説なんて関係ない「医師」「看護師」という何歳でも転職できる世界

 

僕は、今医療・介護関連の会社で働いている。

医療も介護は課題だらけの業界なのだけど、人材不足と言われているサービス業の中でも、特に人材不足が深刻な業界。

なぜなら、医療や介護の現場は、飲食店のように「人手不足なら営業休んだり、最悪な場合は閉店する」では困る世界。何しろ命に関わるから。

それでも、介護の人材不足は、運営のオペレーションの改善で人手不足を多少改善できるかもしれない。例えば、高齢者を運ぶ際に2人が必要なところを、ロボットアームを導入することで、1人で済む様にするとか。

だけど、医療の現場は、介護に比べると機械化が難しい世界。
調剤や薬局の世界は、機械化ができるかもしれなけれど、医師や看護師など手術や治療をする仕事は効率化しにくい。

 

日本が、超高齢化社会になり、病院にかかる人が増えてきたことで、医師も看護師の不足が無視できないくらいになってきた。
そして、それに連動して医師や看護師は引く手あまたで、一般企業に勤めている人間からすると、転職は、超気軽で超簡単だ。

職場の人間関係が嫌だったらすぐに辞めて、次の仕事を探してすぐに見つかる。
また、家族の転勤や子育てなどの事情で辞めても、次の仕事が見つかる。
これらは、年齢に関係なくできる。

先日も55歳の看護師が、「職場の人間関係が嫌だ」という理由で辞め、次の病院を2週間くらいで決めた。

 

病院側の採用基準は、「どの専門で、どんな仕事を、何年経験してきたか」が主なもので、年齢とか、結婚しているとか、子供がいるとかは、あまり関係ない。

もちろん病院によっては、最終的な採用判断として、諸条件はあるだろうが、少なくとも一般企業のように年齢や性別だけで、書類で落とすということはない。

先日、ある病院が採用した看護師は、28歳と48歳と54歳だった。
年齢は確認はしたけれど、スキルと経験だけで採用したという。

 

僕は、1年前に30代後半で無職になってしまい、就職活動をしていた。
年齢で書類選考や面接を驚くほど落とされ続けた。年齢だけが落とされる理由ではなくて、前職の在職期間が短いなどの理由もあったけれど、年齢は理由の一つだった。

「年齢なんかでラインを引くなよ。何ができるかをしっかり見てくれよ」と何度も思ったけれど、それが現実だった。企業は。30代後半の転職希望者をみる目が厳しい。

そんな、35歳以上の転職の厳しさを身をもって感じているだけに、医師や看護師の転職のハードルの低さに驚いた。

 

しかも、日本の医者や看護師の資格は、海外でもウェルカムなので、日本での実績は、そのまま海外でも活かせる。

ただ、だから医師や看護師の資格を取ることがいいとか、医師の看護師の仕事がいいと言いたいわけではない。医師や看護師の仕事は、その特質上、一般企業とは異なるハードワークさで、多少なりとも志がないと続けれないだろう。

だけど、転職のハードルが低いことは、結果的に働くことに集中できそうだ。

「人間関係で悩んでる。だけどこの年齢で転職しても次の仕事が見つらないんじゃないか」といった不安は、一般企業で働いている人と比べると少ないだろう。

「嫌だったら辞めればいい、だってすぐに次が見つかるんだし」が、医師や看護の世界ではあたりまえに言われていること。35歳転職限界なんて関係ない。

 

そんな医師や看護師の仕事探しの支援を通じて、「35歳転職限界」なんてない世界があることを知ると、一般企業で言われている「35歳転職限界説」って、そもそも変な話だなと改めて思う。

 

一般企業も採用しようとているポジションにはまるスキルや経験であれば、年齢に関係なく採用すればいいのにと本当に思う。

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