人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

転職回数が多いと採用されない不思議な国ニッポン

 

ドイツ→フランス→シンガポール→タイの欧州・東南アジア出張を終え帰国。

年内の海外出張はこれで終わりの予定だ。
海外は好きだけど、さすがに複数の国をしかも、気温差のある国を一気に回るとそれなりに体力を消耗した。日本に着くと寒くて、思いっきり冬で驚いた。

さて、今回海外に行って現地の人と仕事をして感じたこと。
正しくは、これまでも海外に行って仕事を通じて感じていたことでもある。

 

それは転職回数が多いと採用しないニッポンって不思議だなということ。

 

現地の国で現地の人とお互いのこれまでの経歴の話になったとき、彼らは今の仕事をするまでに、30代で4回とか5回とか転職しているケースが少なくない。
全ての人が転職するわけではないけれど、転職の多さは特別なことではない。
採用のときに、転職回数が多いことが問題になることもほとんどない。

 

比べて日本では転職する際に、転職回数が多いと採用されないことが多い。

日本で「転職回数が多い」とは、20代で2回、30代で3回くらいだろう。

転職回数が多いと、書類する通らないことはよくある。

もし運よく面接まで進んだとしても、他の応募者の中に同じような経験・スキルで比較された場合。転職回数が多いとそれだけで不利になる。

 

僕も30代後半で仕事を失ってから仕事探しをしていた時、30代後半という年齢のハードルに加えて、転職回数が3回で今回が4回目ということで何度も書類で落とされた。面接に進んだとしても、転職回数の多さを懸念され落とされた。

企業側の言い分としては、「採用しても短期間で辞めるかもしれない」から。

僕の言い分としては、「採用しても短期間で辞めたくなる環境なの?」と

もちろん、僕の言い分は全く通用しないから落とされ続けたのだけど。

その結果、なかなか仕事が見つからずに、6ヶ月間無職で貯金も底を尽きてしまった。転職回数が多いだけで、自分の市場価値を下げてしまうことにショックを受けた。

 

日本の会社が転職回数が多いことを良しとしない理由は、日本では海外に比べると、選択の失敗に対しても厳しい国だからとか、勤めたら長く働いて欲しいとか、いろいろあるだろう。就社精神みたいなものがまだまだあるかもしれない。

 

だけど、これから人材不足がもっともっと加速化しする。更には、もっともっとグローバル化しする。そして人材を海外からも獲得することになるだろう。
そして、このトレンドは日本だけでなくて、先進国と言われる国は全てそうだ。

しかし、日本の多くの会社が持つ価値観では、誰も採用できないことになる。
むしろ誰も振り向いてもくれないだろう。今でも日本は既に海外人材の獲得競争では負けている。

ダイバーシティという言葉があるけれど、これは人種・性別・宗教・性的指向などを超えてお互いの強みを活かし合うこと。日本語で言うと「多様性」だ。

日本ではダイバーシティと言うと「女性活躍」が前面に打ち出されていて、対象が限定的になっているけれど、元々の目的としては上記の通り。

 

日本ではここに「働き方」「経歴」なども加えて考えてみたらどうかと思う。
いろんな人種といろんな性別と、いろんな働き方やいろんな経歴のある人がいることは、多様化する価値観であふれる市場をターゲットにする企業にとって大きな活力になると思う。

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