30代後半で友達がいないことで困る理由に気づく
30代後半で、仕事を失い、お金がなく、人脈もなく、友達もいない。
友達は過去にはいたけれど、ここ3年くらいの間にいなくなってしまった。
友達が自分の周りからいなくなった原因についての自分なりの検証は過去エントリに記載した。
ところで、友達がいなくても生活には困らないんじゃないかという指摘もある。
友達いなくても生きていけるでしょう。と。
確かに、友達がいなくても生活には困らない。そして、生きていけるかもしれない。
また、友達はいなくても家族がいたり、彼女や彼氏がいたら、友達がいなくても日々の生活は充実して過ごせるかもしれない。そのような人も割に多くいるかもしれない。
あるいは、仕事や目の前に取り組むべきことがたくさんあって、それらに集中していたら友達がいなくても日々の生活は充実して過ごせるかもしれない。
それでも、僕は友達がいないことで寂しく、人生が物足らないと感じている。
なぜか?
同じ興味や話が合う友達が一人もいないと、趣味は深まりにくいし、自分が個人的に考えていることも深まらないから。つまりは成長しない感じがするから。
趣味を友達と一緒にして感動を共有したり、趣味について話したり、個人的に考えていることを友達に話をしたり、友達から話を聞いたりすることは、僕自身が思うよりもその後の自分を成長させてきたと思っている。
もちろん、こんなことを常に意識して友達と付き合ってきただけではないけれど、お互いに多少なりとも刺激を与え合っていたと思う。
時には「負けたくない」と対抗心を燃やし、時には「すごいな」と長所に尊敬し、時には「しょうがないな」と短所を受け入れる。そのことが、振り返ってみれば自分を成長させていた。
10代や20代の頃に友達がいなくなることについては、真剣に考えたことがなかった。友達がいる価値について知りもしなかったし、知ろともしなかった。
30代の後半になって、友達がいなくなってから友達がいなくて困る理由に気付いた。
大切なものは失ってから気がつくとは言うけれど、もっと早くに気が付いていれば、友達を大切にできただろう。
もし、これからまた僕に新しく友達ができたとしたら(なかなか友達ってできないものということも最近知った)、友達を大切にしていこうと思う。