人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

30代後半で知った「一歩踏み出すと何かが起こる」ということ

30代後半で仕事を失い、お金もなく、人脈もなく、友達もいない。

何もない中、「世界の名峰に登頂する」という夢を見つけ、ほんの少しだけ人生に前向きになってきている。

 

夢の実現に向けて、今は近所の公園でのウォーキングと階段登り降りを日課にしている。

この公園は、広くて階段や坂も多く起伏に富んでいてトレーニングにはちょうどよい。

以前は公園でランニングすることもあった。ただ、その時はランニングコースを走っていたので、今回のウォーキングとは異なるコースだった。

ウォーキングを始め、これまでとは異なるコースを歩くことで、公園の知らなかった部分が見えてきた。

 

階段がある斜面には、梅の木がたくさんあって、梅の花が満開だった。あまりにも綺麗で、梅の花を写真に収めたいと思った。

 

後日、ウォーキング時に合わせてカメラを持って公園を訪れ、梅の花の写真を撮った。

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何枚かの写真を撮っていると、犬の散歩をしているおじさんに声を掛けられた。

「綺麗な梅ですね。そのカメラ一眼レフカメラですか?」

僕は、「一眼レフカメラですよ。あまりにも綺麗だったので、写真に収めたくて」

 

おじさんは、一眼レフカメラで撮った梅を見せて欲しいという。

僕は、どうぞどうぞと言って、カメラの液晶で撮った写真を見せてあげた。

おじさんは、写真を観て、「綺麗に撮れてますね。やっぱり一眼レフ欲しいな」と言う。

 

このおじさんは、どうやら一眼レフカメラを買いたいと考えていたようで、その後も一眼レフカメラについていろいろ質問してきた。

僕は、一眼レフのメリットデメリット、ミラーレスカメラとの違い、入門用として必要なスペックなどなど、基本的なことを教えてあげた。

おじさんは、教えてくれてありがとう。といい、そこで別れた。

 

「世界の名峰に登頂する」という夢に向けウォーキングを始め、正に一歩踏み出してみた。ウォーキングの目的は体力を付けることだけど、ウォーキングを始めたことで、それまで知らなかった梅の木の存在を知った。そして梅の花に惹かれ、写真に収めたくなった。

写真を撮っていると、カメラに興味のあったおじさんと出会い、カメラについて説明するという思わぬことが起こった。

 

「一歩踏み出すと何かが起こる」とは言うけれど、僕はこれまで、その踏み出す一歩は「特別な一歩」である必要があると思っていた。

「勇気を出した一歩」「勝負の一歩」「挑戦の一歩」などだ。

だけど、決して特別な一歩ではなくて、ほんの小さな一歩でも踏み出せば、何かが起こることを今回の体験を通じて知った。

そして裏を返せば、小さな一歩であっても踏み出さなければ、何も起こらないということも言えるだろう。

 

これからも、何か小さなことでも一歩踏み出して行動してみようと思う。