人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

30代後半で知ったお金がないと困る3つのこと

僕は30代後半で、仕事を失って、お金もない。

仕事を探しているが、30代後半の転職活動は、僕が想像していたよりもずっと困難だった。これまで6ヶ月近く転職活動をしているが、いまだに決まらない。

少ない貯金もなくなり、身の回りの物を売って現金化して、なんとか生き延びているという状況。

お金がないと食べていけないし、生きていけないことは、誰もが知っていることだし、もちろん僕だって知っている。だけど、お金がないと「生きていけないこと」以外にも困ることがあって、それをお金がなくなった30代後半になって知った。

 

 1.行動範囲が狭くなる

お金がなくて一番困るのはこれ。

お金がないので、行きたいところへも行けなくなるし、やりたいこともお金が少しでも必要なことはできなくなる。

僕は旅行や日帰りの遠出が好きだけど、お金がないため行けない。また、写真を撮るのも好きだけど、お金がないため、もっぱら撮影場所は徒歩で行ける近所の公園のみ。行動範囲は狭くなり、家に引きこもることもしばしば。

働いていて週末は家で引きこもっている人も、いざ出かけようと思えば、電車に乗って出かけられるくらいのお金はあるだろう。この「やろうと思えばできる」余裕はとても重要で、僕のように家に引きこもりたくないのに、お金がないから引きこもらざるを得ないという状況は、精神的に辛い。

 

また、やりたいこともお金が必要なことはできない。これは決して、新しい習い事をしたいとか、新たに何かにチャレンジするために、まとまったお金を投資するといった話ではなく、観てみたい映画を観るとか、読みたい本を買うとか、ちょっと気になるランチを食べるとか、そんなごくごく些細なレベルの話だ。これらをお金がないからできないのは、精神的に辛い。

そして、こうして行動範囲が狭くなると、行動することによって多少なりとも受ける刺激がなくなる。刺激がなくなることで考えることが少なくなる。考えることが少なくなることで、次への行動へ繋がらなくなるし、行動へ繋げたいと思っても、お金がないから行動できないとった無限ループに陥いる。

これはマズいという危機感はあるのだけど、結局お金がないから、行動範囲が狭いままという苦しい状況になってしまう。

 

2.新しいものや新しいことへの興味や関心が薄くなる

お金がないのので、新しいものや新しいことへの興味や関心が薄くなる。

お金がないことと、興味や関心は別ではないか、と思うかもしれないけれど、これが密接に関連していた。

僕は、新しい機器に興味があって、例えば、最新デバイスやカメラの最新機器。何かと常にチェックしていて、その機能やベースとなる技術へも興味を持っていた。そして気に入ったものがあれば購入して実際に使ってみて、また新しい気づきや発見をするといったことを繰り返していた。

 

だけど、お金がないと「どれだけ気に入ったものがあったとしても、決して買うことはできない」と思うためか、新しいデバイスも新しいカメラにも興味が持てなくなってしまった。この現象には自分でも驚いていて、「あれだけ好きなことだったのに・・・どうして・・・」と思うほど。

新しいお店なども興味があったのに、「お金がないから、行きたくてもいけない」と思うためか、興味を持たなくなってしまった。

興味や関心の閉塞感は、いつかは手に入れたい、行ってみたいといった「憧れ」や「希望」といった生きていく上での原動力の一種みたいなものを無くしている。これはマズいなと思って、できるだけ新しいものや新しいことへの興味や関心を持つように意識しているけれど、結局お金がないから、興味や関心が薄くなってしまう。

 

 3.「お金がないから」仕方がないと思考停止している

 お金がなくて、行動範囲が狭くなり、新しいものや新しいことに興味関心が薄くなると、知らず知らずのうちに、何事も「お金がないからできない」と片づけてしまうようになっていた。本当はお金がなくてもできることだったとしてもだ。

例えば僕は、数か月前に登山に興味を持ちはじめ、将来は海外の名峰に登頂したいと思っている。まずは、登山を始めるところからのスタートなのだけど、実際に山に登るには、登山用の靴や服、そしてリュックなどをそろえるため、最低限のお金が必要になる。

 

だから僕は、「お金がかかるから、登山はできないな」と、お金がないことを理由に、登山は始めていない。ウォーキングしたり、階段を上り下りしたり、ランニングしたりと体力をつけることをするくらい。

だけど、お金がないと登山できないと、単に「お金がないから仕方がない」と思考停止してるだけだった。本当はお金がなくても、今の自分が持っている装備の範囲内で登れそうな山を見つけて、実際に登ってみることができるはず。登山用の靴は持っていなくても、ランニングシューズは持っている。リュックだって、登山用ではないけれど持っているし、服だって登山用ではないけれど、何かしら間に合わせることはできる。

もちろん、富士山とか日本アルプスなどの中級者向け以上の山々を登るには、それ相応の装備を用意しないと、足を痛めたり、体調管理に不具合があるかもしれない。だけど、今持っている装備でも、東京近辺だったら高尾山とか関西近辺あら六甲山脈くらいの初心者向けの低い山は、登れるはず。

僕は、お金がないことを理由に、行動しないという状況に陥ってしまい、そこで思考停止して、お金がないならない範囲で今できることを考えなくなってしまっていた。これは本当にマズいと思った。

 

お金がないと「生きていけない」以外に、行動や思考に悪影響があって、その結果精神的にも非常によくない。

そういう意味で、やはりお金はある程度の余裕も含めて必要なんだと思う。そんなことを、今さら痛感した。

 

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