30代後半にしてクラウドソーシングで孫請け的な仕事をしてみた
30代後半だけど、仕事を失い、お金もなく、人脈も友達もいない。
貯金も30万円を切ってきて、このままでマズいとバイトも探しているが、バイトさえも引き続き選考で落ちる始末。
30代後半で並な経験やスキルしかないと、正社員どころかバイトも落とされてしまうのか。
今さながら世の中の厳しさを知る。
だがなんとしても収入を1円でも得ねければど、クラウドソーシングの「ランサーズ」で仕事を探してみることにした。
数年前に「ノマド」が流行った。
そして、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングが話題となったのだけど、その際にランサーズのアカウントを作っていたことを思い出したのがランサーズで仕事を探すことになった経緯だ。
僕はランサーズを使った仕事は初めてなので、実績ゼロの人でも受注できそうな「データ作成・テキスト入力」系の仕事で探してみた。
実際の仕事を見てみて感じたことは、この「データ作成・テキスト入力」系の仕事、想像していたよりも内職な仕事だということ。1件単価10円とか5円とか。
時給換算とかにすると、おそらく数百円の世界。
これは、生活するためにする仕事とは考えられない。
これらの単価の低い仕事の数をこなして高評価(仕事後にクライアントから評価をもらえる)を得て、更に単価の高い仕事を受注するための投資期間と考える必要がある。
ただ、今の僕には仕事がないので、投資期間としてではなく、仕事ならなんでやりますと、結果的に1件単価5円のリストアップ作業を受注した。
受注した仕事は、営業リストアップ。
発注企業は、営業支援コンサルの会社だ。
つまり、僕の作ったリストは、営業支援コンサル会社を経由して、クライアント企業が使うことになる。
僕の仕事は、孫請け的な位置づけだ。
単価5円という価値から、営業コンサル会社を経由することで、おそらく10円くらいにはなるだろう。
ただ、営業支援コンサル会社は、リスト屋ではないから、実際のリスト販売でクライアントからお金をもらうわけではなく、周辺の営業コンサルの部分でお金をもらうのだろう。
僕は、学生時代から今までで初めて孫請け的な仕事をした。
孫請け的な仕事っては、ここまで究極に単価が下げられて、最低賃金とか完全無視の世界なんだなと痛感した。
以前、正社員で働いていた時に、データ作成を外注したことがあったのだけど、外注先ではさらに外注をしていて、今回の僕と同じように無慈悲な単価で仕事受けている人がいたんだなと思うといたたまれない。
これは受注してから知ったことだったのだけど、ランサーズでは、10万円未満の仕事については、ランサーズに手数料を20%支払わなければならない。
こんなに手数料が高いとは思わなかった。
相場観的に10%、高くても12%くらいかなと想像していた。
実際は、10万円未満で手数料20%、10万円以上~20万円未満で手数料15%、20万円以上で手数料10%。
ランサーズ的には、小型案件ではなく、中型・大型案件が多く揃うようにこのような手数料設計にしているのだろう。
だが、10万円以上の仕事を取れる人なんてどのくらいいるのだろうか?
ちなみに、僕の今回の仕事は、単価5円で2000件=1万円。作業時間は35時間である。
1万円から手数料20%をランサーズに取られて、僕が受け取るのは8,000円。
35時間の作業で8,000円。。
ただでさえ、単価がありえないくらい低く、そしてかなりの作業時間を使って1万円なのに、そこから20%も取るなんて、ランサーズ鬼過ぎるだと思った。
ランサーズの言い分はきっと、それ踏まえて仕事選ぶのはあなたでしょって感じなんだろうけれど。
ランサーズでの仕事を終わった後に、クラウドワークスのサイトに言って手数料を見てみたら、基本的にはランサーズと一緒だった。
ただ新規会員は3か月は手数料無料ということを知り、ますますがっかりだった。
次はクラウドワークスにしてみよう。
今の僕は、時間があってお金がないので、たとえ今回のような単価が低く、時給が300円にも満たない仕事でもお金が手に入るのならやる。
そして、おそらく孫請けって、正直僕のような「お金が入るならどんな仕事でもやる」というタイプと、次の大きな仕事を得るための投資としての仕事ととして考えているタイプの2種類の支えられている世界なんだろうな。