年収360万円で企業が求める経験・スキルに驚いた
こうも転職活動が長引くと、いろいろな求人を目にする。
中には、「その年収提示で、その経験とスキルを求めるか?」と驚く求人もある。
その例の1つが、次の求人。
◎待遇◎
360万円
◎仕事内容◎
■ 事業企画や新規事業企画の⽴案/実⾏
■ WEBサービスの改善や施策の提⾔
■ 数年後のIPOを視野に入れたバックオフィス全体の構築
■ ⼈事業務
・⼈事採⽤戦略
・組織構築
・制度設計
・規定
・報酬 など
■ 法務・総務関連の整備やマネジメント
◎応募条件◎
【必須条件:全て満たす方】
・数⼗億円以上の規模の事業を統括した経験
・組織のマネジメント経験
・数値分析や論理的思考⼒
・企画改善へ高いパフォーマンス
【必須条件:下記いずれかの経験がある方】
・ITベンチャー企業にて事業拡⼤に⼤きく貢献した経験
・IPO成功企業にて勤務した経験(管理部⻑、CFOなど)
・WEBディレクションと事業企画など全体マネジメント経験
・コンサルティングファームでコンサルタント業務経験
・投資銀⾏や⾦融機関での勤務経験
【歓迎条件】
・起業経験または社⻑業の経験
・ビジネスレベルの英会話力
・オーナー企業の元で就業経験
これは設立6年くらいのITベンチャー企業の求人で、この企業は、近いうちに株式上場を目指しているようだ。 求める経験やスキルが割と高スペックなのに、待遇が年収360万円という。しかも、上場前ベンチャーに加わるメリットの一つである「ストックオプション」を貰えるわけではなく、上場後のご褒美もない。
これらの経験やスキルを持っている人なら、もっと待遇のよいベンチャーに行くか、もしくは自分で起業すると思う。しかもこの経験やスキルを年収360万円で求めてくる時点で、このベンチャー企業が成功するイメージが全く持てない。
ちなみに、他の職種でも募集していて、そちらは年収250万円という提示。
しかし、実際にこの企業で働いている人もたくさんいる。この企業になんらかの魅力を感じ、勤める人がいるってこと。
その魅力を想像してみると、、
■ 社長が超カリスマである(収入ではなく魅力ある人の元で働きたい)
■ 事業内容に「やりがい」を感じる(収入ではなく「やりがい」が大切)
というところか。
なかなか驚かされる。