人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

二代目社長にはなぜ魅力がないのか

先日、面接に臨んだ企業があります。

その企業は医療機器メーカーで、父親が創業し息子が継いで二代目社長をしています。社員は50人くらいの規模です。父親が一代で築き上げ、今も業績は安定して成長しているようです。

 

僕はこれまでにメーカーでの仕事をしたことはないのですが、企業の方から僕へ「どうしても会いたい」というオファーがあり面接をすることになりました。

僕のこれまでの経験が医療機器メーカーで役立つとはとても思えないけれど、チャンスがあるなら受けてみようという気持ちでした。

 

 面接官は、総務部長兼人事部長と社長の2人でした。

総務部長は50代、社長は40代といったところです。

 

職歴と自己PRを話し、いくつかの質問を受け、こちらからも質問しました。

 

社長との面接の際は、僕は必ず会社の計画やビジョンについて質問しています。

この質問をする理由は、

■自ら考えた計画やビジョンをトップから直接を聞けるため

■計画やビジョンの背景を知ることができるため

■計画やビジョンを語る様子から社長の魅力を感じることができるため

特にベンチャーや中小企業の場合は、3つ目の「社長の魅力を感じる」ことは大切なことだと思っています。

 

さて、医療機メーカーの二代目社長ですが、とても残念なことに人の魅力を感じませんでした。

僕は、どちかというと、人の良いところを見ようとする傾向にあるのですが、それでもこの社長の魅力は感じなかった。

 

もちろん僕が社長の魅力を見抜けなかったのかもしれない。そんな短時間で魅力なんてわからないかもしれない。だけど、僕がこれまで仕事や面接で会ったことのある社長の多くは、それぞれの魅力があったし、少ない時間でも魅力が伝わってきた。

 

そして、これはあくまで僕の中での傾向だけど、親から継いだ二代目社長は、魅力に欠ける人が少ないなという印象があります。

 

具体的にどのあたりに魅力のなさを感じるかというと、主に4つ。

■社長になるまでに実は具体的な大きな成果がない

■これから成果を出すのに必死

■志が低い

■焦っている 

社長を継ぐことが前提なので、特に成果がなくても社長になってしまった人がいます。社長になる前に役員をやっていたりしますが、具体的に会社への大きな利益貢献したかというとそうでもなかったりしています。

 

そして、社長になったこれから成果を出そうと必死になっている。その割に志は「なんとか会社を大きくしたい」というコンパクトな志だったりする。先代社長は持っていただろう「業界をこうしたい、業界にこういう風穴をあけたいと」いった高い志は、そこまでない。

そして、成果が出ないことを焦っている。

 

今回、面接をした医療機メーカーの二代目社長は上記の4つが当てはまる珍しいケースでした。

 

裏を返せば、後継ぎ二代目社長の悩みなのかもしれません。

 

 二代目社長は二代目社長で、先代の存在の大きさや影響力の大きさを感じていて、きっとやりづらさや孤独感みたいなものがあるのでしょうね。