人生再起の記録

30代後半で仕事・お金・友達・人脈を失ったところからの再起の記録

30代後半で気がついた「成長」を意識することの大切さ

30代後半で仕事を失い、お金もなく、友達もいなくて、人脈もない。

だけど、一ヶ月ほど前に新しい仕事を見つけることができ、決して多くはない額だけど、最初の給料も受け取った。貯金はないけど、今日明日食えない状況はひとまず脱した。

 

僕は転職を何度か繰り返し、途中ブランク期間があったり、直近の会社では在籍期間が3ヶ月ほどと短かった。日本の転職市場においては、「経歴が綺麗でない」それだけで市場価値が低くなる現実にぶち当たった。また、自分が思っていたよりもずっと「できること」が少なく、労働市場価値が低いということも思い知らさせることになった。

労働市場価値が低い原因は、僕自身にあるだろう。一方で、大きな企業でレールに乗って、それなりにも社内では結果を出しつつキャリアを積んできたけれど、大きな企業で働く人の多くがそうであるように、全体の仕事の「部分」しか担当してこなかった。

そして「部分」しかできない状態になっていて、30代後半でも「部分」しかできないと労働市場価値が低くなってしまったという、厳しい現実もあった。

転職活動中、多くの企業で、「30代後半だったら全部『一人』でやった経験がないとダメ」と言われ続けた時、大企業で30代後半まで15年近くも働いたら、よっぽどその会社で突き抜けた結果を出していない限り、そもそも転職なんてしちゃいけないだな、と思い知らされた。

 

そんな転職活動を経て、拾われた今の会社は、僕にとっては衝撃的な環境だった。

一人一人の生産性が高いということ、そして全部を「一人」でやっている人の多さ。

僕は、これまでのキャリアの中で、ある仕事を川上から川下まで全部「一人」でやった経験はない、だけど、これからは全部一人でやれるよう求められる。

そのためには、僕自身が大きく成長する必要がある。

僕は、今の会社に入ってから、どんなに小さなことでもいいから、「できないこと」を「できる」ようにしていくことを意識して働くようにしている。新卒で働き始めた頃のように。例えば、医療の専門知識が必要な会議の場で、1つだけ自分の意見を発言できるようにするなど。とても小さなことだけど、このようなレベル感で「できないこと」を「できる」ようにしている。

小さなことでも確実に「成長」することを意識して働くようにしている。大きく成長するために、小さなことを確実にできるようにする。僕は、そもそも人に比べると要領が悪い方だったり、習得に時間がかかる方だから、細かいレベルかつ短い期間で達成感を自分に与える工夫をして、少しずつでも成長していることを自分自身で感じるようにしている。

まだ、このような働き方をはじめて1ヶ月半しか経っていなけれど、1ヶ月前よりは「できない」ことが「できる」ようになったし、少しなりにも入社前よりは「できる」ことが確実に増えたと思う。このペースが適正かと言われると正直なところ遅いかもしれない。だけど、成長を意識すると、「できないこと」も「できるよう」になりたいと思えるし、成長を意識すると、結構困難なことも挑戦しようと思える。

ごくごく当たり前のことだけど、30代後半になって「成長」を意識することの大切さを感じている。